日本の芸事などにやたらと「道」をつけたがるのは、伝統の箔付けのようないわばWETHERINGに思える。しかしそもそも物理的な「道」とは、長年にわたり大勢の人に踏みしめらた往来、そこに浮かび上がる線であろうか。人々の生きた残像、思念の集積のようにも見える。