PRESS

2012/4 西日本新聞

2006/7 朝日夕刊

2006/7 読売

2006/8 読売夕刊

月初め恒例の「ベスト展」。前月に開かれた展覧会の中から、3人の評者が2~3展ずつ選ぶ、という企画。当方の「ギャラリーとわーる」での個展(2006.7.17-23)が、ピックアップされました。(3人の評者のうちのお二人、元村正信氏、山内重太郎氏に、選ばれました。)

2004

2003年9月、個展@早良美術館るうゑ。るうゑ通信の原稿全文。

 4、5才頃母に問うたらしい、「なぜ生まれてきたか生きているのか」。ぼんやり憶えている。風呂に浸かり壁のタイルをじっと見ていると時折それは暗く迫って来て、見えているこの世界が嘘っぽく思えて怖くなり、いつかはボクも死ぬ、とひとり泣いていた。

 ここ数年の映画に夢あるいは仮想空間と現実の世界の交錯をモチーフにしたものがいくつかあって興味深く観た。現実と思って暮らす人生は実は途中から夢にすり替わっている話や仮想現実のプログラムの中に生かされていて波打つ鏡の向こう側にある現実へ覚醒する話。あの風呂の壁の不安とおんなじだ、と妙に納得したりした。

 最近、視覚と記憶の危うさについて考えている。それは事実をも歪曲する。以前より忘れっぽくなったせいもあるけれど。思考と記憶がふっと現れては消える。ツギハギでアヤシイ、でもその隙間が空いていて成り立っている感じが結構楽しいのだと思っている。

2003.9 仲 真市 

2002/8 読売夕刊

2002 西日本新聞「コレクター石橋正二郎」展@石橋美術館

2001 情報誌

2001 るうゑ通信

(一部修正・省略して掲載します)

 2001年。るうゑの二十一世紀最初の個展を飾らせて頂けるとは光栄の極みだ。96年春にも一度るうゑで個展をさせて頂いたが、たまたまその時がこのるうゑ通信の第一号。(開館と同時に発刊ではなかったらしい。)あくまでたまたまだろうけれど大変うれしいことである。

 さて、二十一世紀、もはやコンピュータなしでは回らない世の中になってしまった。私自身、この一年余り写真をCG処理する仕事に携わっているが、色の調整、合成、ぼかしなど、とにかくいろんなことが簡単にできておもしろい。意外と楽しいのがスキャナやデジカメで取り込んだ自分の作品を、操作してみるという使い方だ。色相を変えてみたりすると自分でも驚く発見がある。将来的に自分の作品として完全なCGやビデオアートをやってみたいという思いもあるが、実行せずにいる。想像以上にパソコンは時間を奪う。それにCGではどうも気持ちが揺さぶられない。感心こそすれ、感動はないように思う。結局、やっぱりアナログで在り続けるのが大事だと思っている。どんなメディアを使って表現しても、人間のナマなパワーが精神を揺り動かすのではないだろうか。

熱く、冷たく。両義的で、多義的。アンビバレンス。そういう作品を創っていきたい。

1996 るうゑ通信

1993 佐賀新聞